近鉄線の幽霊列車

2017.01.16
歴史のある町に必ずといっていいほど、ついてくるのが心霊話。
心霊スポットとして紹介されることも多いですね。

今日、私が紹介するのは、旧生駒トンネルの心霊話。
(現在は利用されていません)


東大阪市と奈良県の間にそびえる山脈、生駒山。
山を越えて電車を走らせるには電車が必要・・・ということで、
1911年に旧生駒トンネルが開通しました。

そもそも地盤が緩い地域だったため、落盤事故が発生。150人がトンネルに閉じ込められ、20人の方が命を失いました。



事故はこれだけではおさまらず、
1946年にはトンネル内で列車どうしの衝突事故が発生。
トンネル内で停車していた、うえろく行きの列車に後続車が衝突。18名の命を奪いました。

さらに、1947年には列車から出火。トンネル内での火災ということもあり、車両は全焼。28名の方が命を落としました。

1948年には列車のブレーキがトンネル内で故障。
制御できなくなった列車は、スピードを落とせず河内花園駅で停車中の列車に衝突。49名が死亡しました。



みなさんは、最終列車に乗車されたことはありますか?

石切駅を発車した最終列車。乗客もまばらです。山を登るため勾配にさしかかるのですが、その時に、まばらなはずの最終列車が突然、満員列車にかわるのです。
列車の窓には無数の人影がうつり、列車の連結部にはしゃがんでいる男性。車外からも、人もまばらなはずの最終列車が満員状態になっている様子が目撃されています。

あまりにも目撃例が多いため、会社はある対策を実施します。
その対策とは、最終列車のもうひとつ後に、もう一本の電車を走らせるというもの。
電車を走らせるだけで、実際には乗客は乗りません。

ただの回送列車のはずなのですが…

その回送列車を目撃したものは信じられない光景を目の当たりにすることになります。
誰も乗っていないはずの回送列車が満員列車になっているのです。

これを受けて、さらに打ち出された対策が、時刻表。
架空のダイヤをつくり、実際には走らない最終列車がつくられました。






みなさんは、このお話、どこまで信じますか?
私的には、戦後の物資不足のため、ブレーキ等の部品が入手しにくく、交換もままならなかったため不幸な事故につながってしまったのでは、と思いますが…

これだけでの目撃例、鉄道会社がとった対策、などを考えると…
あながち「うそ」とも言えないのかな。



場所は、東大阪市日下町1丁目9−13

近鉄石切駅の改札を出たらすぐ右へ。二股にわかれるので山の登り方面へ。徒歩10分もしないうちに変電所があります。その裏側が旧生駒トンネルです。

現在はトンネル内へは侵入できません。
無断で侵入するのは禁じられています。くれぐれも夜間など騒いだりしないようにしましょう!どうしても行きたい方は、グーグルなどで散歩してみましょう。



2017.01.16 16:13 | 固定リンク | 徒然日記

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